幸せってどんな感覚?
旦那さんと話していた。
「幸せと思う時ってどんな“感覚”がする?」
あれをしたから幸せ、これをして幸せ、というのではないんだ。
幸せだなーと思う時の、身体の感覚、五感みたいなものを知りたくて。
旦那さんは、華やかな気持ちになる、と言った。派手さはないけど、ふわっと身体が浮き立つような感じ。
ぜんぜん違った。
私の場合は幸せだと思ったと同時に“おそれ”が湧いてくる。
だから、何かから身を守るように背中がちょっと丸くなったり、手をグッと握りしめたりする。
この今の幸せがすぐに消えてしまうんではないか、と思うから、身を潜めるような動作をしてしまう。けして手放しで解放された気分にはなれない。身体の感覚は硬いままだ。
幸せは一瞬のことで、すぐになくなってしまう。この今の幸せを逃したくない、とギュッと縮こまる感覚だ。
そこでちょっと客観的になってみよう。
こういうことを言う人が、幼いころの自分だったら。またはごく若いころの自分だったら。
そうか、もしかしたら、幸せだー、楽しいーと思った時に、なんらかの事情でそれを取り上げられたり、中断されてしまったのかもしれないね。もしくは取り上げられたと感じてしまったのかもしれない。
事実はどうあれ、私の中の私は、今にもそれがなくなってしまう、ということにフォーカスして、それがずっと続いているんだな。
何度も何度も重なって、そう思い込むようになったんだろう。
ちょっとかわいそうだな。
そう、幸せは瞬間的なものかもしれない。これからも取り上げられたり中断されたりするだろう。
だけどね、幸せは何度でも感じていい。ずっと続かなくても、何度でも感じたらいいんだ。
たった今から、今の自分の幸せの感覚を持ったらいい。
どんな感覚を味わいたい?
ふんわりと緩んだ感じ?
あたたかいお風呂につかっているような?
光が眩しい感じ?
きれいな音が聴こえる?
表情は力が入っておらず優しい感じ?
身体のすみずみまで空気が行き渡る感じ?
横たわって、とても楽な状態?
誰に明け渡すことのない、自分だけの感覚。
どんな感覚でもいい。今から作っていける。