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『マザーウォーター』

小林聡美主演の映画『マザーウォーター』を観たんだが、…小泉今日子、要る??

描きたかった世界観みたいなものはなんとなくじわっと感じられたけど…いや、小泉今日子、要るかなぁ?

小泉今日子の役柄、聡ちゃんひとりで充分いいのでは?と思ってしまって、途中から入り込めなくなった。

 

狂言回し的にもたいまさこがいて、繋ぎ役になってる。市川実日子も似た感じ。ふたりとも今回セリフが多い。

で、聡ちゃんと小泉今日子は、必要最小限の言葉でちょいミステリアスな感じ、年齢も似たところ、ひとりで飲食店、とかぶるところが多くて、これなら聡ちゃんだけで充分では?

 

この映画、人物アップの画はまったくなくて、一定の距離をおいて撮影されている。

距離があるから全身が常に見えているわけだが、聡ちゃん、もたいさんのたたずまいは、まさにこの人たちにしか出せないものだなぁと感じた。姿勢とか、歩き方とか、しゃべる時の動きとか、食べるシーンの印象深さとか。

小泉今日子は謎の女性ふうな雰囲気を出そうとしているけれど出せてないところがどうしても小泉今日子な感じだ。

なんでしょう…、小林聡美とは格が違う、と言うと言い過ぎか?

小泉今日子の役柄に興味が持てないのは、演技に浅さを感じてしまって興味を持ちにくいからかもしれない。

光石研のほうがよっぽどミステリアスだった。

小泉今日子だけがなんだか浮いてるんだよね、この映画の世界では。合ってないでしょう。生活してる感がなくソワソワしてる内面が出ちゃってる感じがした。(もしそれが狙いならすごいな)

いや、ほかの登場人物のなじみ方がすごいのか。

 

聡ちゃん好きだから肩入れしてるけれど、聡ちゃんにはうっすらと闇も感じたし、言わなくていいことはしまっておく、ここからは入らないで、という線も感じましたよ。

…という、小泉今日子批判になったけど、、小泉今日子が出てなければ、もっと好きになれた映画です。

 

さて今日は、注文していた『めがね』が届くので観るのが楽しみだ。