オンリーワンにもならなくてもいい
“世界に一つだけの花” 歌詞
NO.1にならなくてもいい
もともと特別なOnly one
という箇所の「もともと」を、今の今まで「もっともっと」だと思ってました〜恥ずかしい。
さて本題です。
人はひとりひとり違って当たり前だから、人と比べたりせず、自分が今できることをして、自分を懸命に生きること。
そうすればいいし、そうしかできない、という内容の歌だと捉えております。心に寄り添う素敵な歌ですね。
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本日読んだ本の紹介記事で、「オンリーワンにならなくてもいい」という記述がありました。本自体は未読のため、記事だけ読んでこうして書くのは孫引きだし片手落ちですが、その「オンリーワンにならなくてもいい」という一言にハッとしたのです。
記事全文/ムダにイライラしないためのちょっとした習慣/『イライラしなくなるちょっとした習慣~60万人の怒りをしずめてきたアンガーマネジメントのテクニック』安藤俊介 氏著
https://ddnavi.com/review/446843/a/
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みんな違って当たり前だしそれは頭ではわかってるつもり。でも自分はオンリーワンといわれるような何者かにならなきゃいけない、という気持ちがどこかにあったんです。
ナンバーワンになれないことはとっくにわかってる。でもオンリーワンにもなれない自分なんて、生きてる価値あるのかって、自分を認めない・意味がない・価値がない、と責める材料にしていたのですね。
そのままの姿でオンリーワンなんですが、そのそのままの姿が自分では許せない・認めたくないと思ってしまってるから、何かを成し遂げたひとかどの人物 = オンリーワン、と思い込んでいました。
ひとかどの人物、なんて、そうそうなれないですよね。自分でも何をもってひとかどなのか説明もできないのに。
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歴史の中にうずもれる一片の石ころ。
ナンバーワンにもオンリーワンにもならないしなれない。砂つぶのようなかけら。
いいも悪いも、正しいも間違いもない。そんなものでいいんです。自虐でなく刹那でもなく。
そう思ったとき浮かんだのがこの歌詞。
我 一介の肉塊なり
“諦念プシガンガ” 戸川純 作詞
この歌詞の意味の深さ(もしくは意味のなさ)なんて、今まで実感として考えたこともなかった。
歴史の長くて大きな流れの中の、ひとかけらでしかない。そういうものなんだろうとうっすら感じ始めている。そして、しがみついていた欲望から離れる覚悟を決めなさいよ、と言われているような気がしているが、実際の感覚はまだぼんやりしてなんの言葉にもならない。
この年齢になってはじめて感じている、思っている、考えていることだ。
初めて知ることって、ほんとにおもしろい。いまだ知らないことだらけ。これから死ぬまでにどこまで知ることができるだろう。