学生だったころ
時間は無限にあるような気がした
周りにあるものは
当然のようにあるものだと思ってた
空や風や樹々の
自然は目に入ってもいなかった
勉強で机に向かっている時
友だちとお喋りしている時
ひとりで図書館に行ったり
連れ立って買い食いしたり
楽しい時も
しんどい時も
私の上には
大きな空があった
私たちの気持ちのように
空も
日々刻々と
毎日毎日姿を変え
でもそこにあった
空なんか見上げる元気がない時も
空なんか見てられないくらい楽しい時も
私が生まれる前から
私が死んだ後でも
空はそこにある
その空を見上げる喜び