ひとは思いこみでできている

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海藻の謎さ

 

冬真っ盛りです(「冬」と「真っ盛り」のそぐわなさがすごい)。

冬といえば東洋医学でいうと「腎」の季節。「腎」は、生命力というか、成長や生殖や老化など、「いのちのもと」を担います。「腎」が弱ると、白髪、抜け毛、腰痛、関節痛、トイレが近い、骨の老化、生殖能力の衰え、などなど、まさに「老化」に関わります。

 

といっても、たぶん「腎」に関することだけをケアしていても片手落ちなんだろうな、と思う。肝心要(かんじんかなめ)なんていうくらいだから大事なところではもちろんあるけれど、その前に、身体をつくるには「脾」だなぁと思っている。

「脾」は胃腸。消化吸収ができていれば、おのずと身体に必要な栄養が行き渡るだろうから、不調を予防するにはまずは胃腸なんだねぇ…。

食べ過ぎて最近だるくてしんどくなってきてるから、少しずつ「通常営業」に戻そう。お腹が空いてる、と感じるくらいのほうが、頭もクリアで身体も動かしやすい、と感じるし、ほんともう、身体をいたわってあげよう…。

 

「腎」の季節は、五味(ごみ)でいえば「鹹」(かん・塩辛さ)。そして色でいうと「黒」。

昆布、わかめ、ひじき、黒ごま、黒豆、といった黒いものを食すと「腎」によいそうだ。

だけど…

昆布もわかめもめかぶももずくもなんかあのクキクキぬめぬめしたところが好きじゃない。

海藻サラダに入っている赤と緑のクリスマスカラーの、漫画の吹き出し(激しめ系)のようなかたちをしたビラビラしたやつ、あれなんか口の中で激しいかたちがガサガサして、でも食感は柔らかめで、噛んでも噛んでもビラビラして、いったいどうしたらいいのかわからなくなる。だいたい、海藻サラダはレタスとかの野菜と海藻との食感がおおいにミスマッチだと思う。あれはほぼドレッシングの味だと思う。

あと海藻じゃないけどキクラゲ。あれも味がよくわからないし、肉の脂身のようにずっと噛み続けてもなくならず、いつ飲み込んだらいいのかわからなくなって混乱する。

私は海藻がなくても生きていけると思う。

 

…だけど、塩昆布なら細くもしくは四角く切って加工してくれてるからまあ食べられるしおいしい、ということで、塩昆布とじゃこの炊き込みごはんを作る。炊き上がったら昆布が思いのほか大量になってるけど(しかもハサミで小さく切ったのに全部は短くできなくて、だらーんとめちゃ長いのもいたけど)、でもクキクキしなくなったのでよかった。

 

ところで海藻を消化できるのは日本人とほか一部の東洋人だけだそうですね。おもしろいですね。