ひとは思いこみでできている

思うこと 気づいたこと なんでも書く

自分の身体に聴くこと

先日、衝撃的な記事を読み、今もなんともいえない迷いの中にいる。

冬に、ホットヨガはすすめません!〜婦人科トラブル、不妊、血流不足のひとは気をつけて〜 | 堀江昭佳オフィシャルブログ「『こころ』と『からだ』の悩みを解決する しあわせ女子のための処方箋」Powered by Ameba

 

わ~…そうなんだ…。

堀江さんは婦人科専門の漢方薬剤師さんで、私はこの方の著作も持っていて「血」を増やすためにとても参考にさせていただいている。

ほかにも堀江さんと交流のある医師の方などなど、同じように、冷えがちな女性にはホットヨガはすすめない、と言っている。こちらの記事を読んだ、実際に体感した方やインストラクターの方の賛同の意見も読んだ。

私も漢方・養生の勉強をしてみて、汗をかくと一緒に「気」が流れ出てしまうこと、「気」はエネルギー・元気のことでもあるから、汗と一緒に元気がなくなってしまう、ということは、知識から、そして夏の自分自身を振り返っても、暑さとのぼせと汗で疲れが倍増した覚えがあって、納得している。

それに加えて、婦人科疾患を持っていたり、「血」不足だったとしたら、身体を温めると思って高温多湿の環境でおこなうホットヨガに行ったら、身体のためには逆効果だということ。

ただ、「気が滞る」タイプの方(気滞)は、汗などを発散することで改善することもあるから、そういった方には悪くない、とも書かれていた。(ヨガ自体はいいので、常温ヨガなら問題ない、とのことだった。)

実は最近ホットヨガを始めた私、記事を読んだはじめの衝撃からじっと考えること数日…、なんだか怒られている・責められているような気持ちが消えないので、なにを感じているのか書き出してみた。

・まず、まだ10回も行っていないから合ってるかどうかわからない

・常温ヨガはしたことない、ホットヨガもしたことなかった

・私は気虚血虚でもあるが、気滞でもある。誰だってタイプはひとつには絞れないのでは?と思う

・数回通って、肌が乾燥する感じはした(特に手)

・今のところ、のぼせるほど暑いと感じない

・レッスン後のシャワーで身体が冷えてしまう感じはする

・体験をする時点で腰に痛みがあってはじめた。運動習慣のない私が急に身体を動かしたことによって腰痛が悪化。今は回復。→これは、ホットヨガをしたことが原因ではないと思っている

・レッスン中、汗をたくさんかくので水もたくさん飲むように促される。しかし水はもともとそれほど飲む方ではなく、勧められる「1レッスン中に1リットル」はとても飲めない

・水は飲み過ぎてもその逆でもむくみの原因になるから、欲しくないのにガブガブ飲むことはしないようにしよう、と思っている

・その時の体調次第で、レッスン後に頭痛が発生することがある。→元が頭痛持ちであるため、ホットヨガが原因とは言い切れない

・特に「冬」がだめな理由は「補陰」の時季だから。陰はうるおいのことで、冬は静かにあまり動かず、早寝遅起き、よく眠って、身体をあたためうるおす食材を食べ過ぎないように摂ること、などなど…要は、激しい発散系の運動はよくない、汗はかき過ぎない、などなど…

さらに、消耗することで「腎」も傷めることにつながってしまう。冬は腎を特に養生する時季だから、逆効果。

 

ここまでが知識や現実の部分。以下が気持ちの部分。

 

・女性の身体の専門知識や臨床経験のある方、実際のインストラクターさん、などが理解してほしい、という思いで書かれているから、内容は真剣だし重みがあると感じた

・自分なりに身体のことを考えてヨガをはじめたのに、急に目の前でぴしゃんと戸を立てられたように感じた→これは、私の捉え方の問題。また、「冬」にはじめた、という時期がよくなかった

・いろんな条件の中、利便性などでホットヨガスタジオを選んだが、どんなところでも、合う合わないはせめて3ヶ月くらいやってみないとわからない、と思った

・自分の身体をよくわかっていない(そしてそのまま放置している)ことを指摘されたような気がした

!!

あー、この最後の「自分の身体をよくわかっていない(そしてそのまま放置している)ことを指摘されたような気がした」ことが、怒られている・責められている、と解釈した原因だなー…。

だけど、特に実際のインストラクターさんの声なんてなかなか聞けるものではないのでとても貴重だし本当に重い発言だと思う。それじゃないんだ。それじゃなくて、やっぱり専門の方々の発言が、知識や臨床経験からきた「正論」であること、ここが、私の解釈にビリビリときたんだろう。

なぜなら、正論であることを拒否したいと思っている自分がいるから。

そしてなぜなら、正論を押しつけることは人を傷つける暴力だと思っているから。

もちろん、みなさんそんな押しつけで書いているわけではない。私の解釈や思い込みの問題だ。それがわかったことで、だいぶすっきりした。

そして、なぜ正論が嫌いなのかといえば、ひとはそれぞれ違い、体質もひとそれぞれ、気質もひとそれぞれ、価値観も思い込みもひとそれぞれで、そこに正解も不正解も善も悪もなく、みんなが機嫌よく、共感と寄り添う心をもって生きることがよいことだ、という私の大切な思いがあるから。

 

…ということで、もう責められている、と捉えるのはなるべくやめにして、今後のヨガレッスンは、その時々の自分の体調を見ながら、強度が弱めのレッスンに行くことにする(強めはそもそもできないけれど)。

ヨガが合っているか、好きかどうかはまだわからないけど…、

しんどかったら無理しない。頻度は落としても、ちょっとずつやってみる。

冷えると感じたらすぐにカイロで処置する。

お風呂につかった時に足首まわしなどのできることをする。

できる範囲で、肩を回したり深呼吸したり、身体をほぐす。

自分が気持ちよいと感じることを否定しない。気持ち悪いと感じることも否定しない。

自分で決めること。自分の身体に聴くこと。これを意識しようと思う。