みうらじゅんの効用
みうらじゅんが好きなんです。いえ、がっちり好きなんではないけど、昔からずっと気になる存在です。
昔からずっと「サブカルの帝王」だと思ってたのです。
でも違った。
順序が逆だ。そういったカテゴリーには入らない人なんだ。
30代の時東京タワーに昇って、展望台のところのお土産コーナーに、みうらじゅんグッズが並んでたんです。よくわからないものがいっぱいで、ぜんぜん欲しくもならないけど、ついついじっくり見てしまう。
みうらじゅんってなにやってる人なんだろう? なんでもやる人だなぁと思って、雑誌やネットでみうらじゅんという文字を見るとついつい覗き見するような感覚で待ち望んでました。
長髪で、大きめの色の濃いサングラスをかけていたら自動的にみうらじゅんだと認識するようになり、ついにはゴスペラーズの人も、浜省も、鈴木雅之も、みうらじゅんとの差異が曖昧になるくらいになって、頭の崩壊が起きています。目もかすんでるようです。
なんでこんなに気になるんだろう?
みうらじゅん独特の世界、独特の感覚、先見の明みたいなものへの憧れがある。
そして、好きなことを好きだと誰はばからず言い、好きなまま興味の向くままに進んでいたら、きっと自分が満足する、ということを教えてくれてる感じがするからかなぁ。
みうらじゅんはきっと、いつでも自然に息をしているんだ、と想像すると、そんな人がいてくれることにホッとして、勇気をもらえる。持っていることで安心する薬のような効用です。