言葉は凶器
特に好きでもなく、ふだん頭に登らないし、別に考えないようにしている程度の人のことを、
「好きではない」「嫌い」だと口に出したとたんに、
それが決定事項になって、自分がものすごく嫌っている、という事実に変わる。あらためて絶対的なものに決定されてしまう。アウトプットしたことで、定着してしまう。
それまでたいしてなんとも考えてなかったのに。
言葉を口にするのは凶器なんだ。とても怖いことなんだ。
そんなことを口にした自分は腐っている、と吐き気を感じるくらいに、自分が一番嫌いになる。
そんなことを口にさせられたことに対しても、猛烈に腹が立ち、それからズンと沈むような重たい淀みのようなものを抱える。かなしい。