ひとは思いこみでできている

思うこと 気づいたこと なんでも書く

本のこと

私の大好きな作家と作品(過去)

忘れないように。 今の時点での大好きな作家と、そのなかでもいちばん好きな作品を挙げる。 小川洋子『ブラフマンの埋葬』 梨木香歩『渡りの足跡』 北村薫『秋の花』 川上弘美『蛇を踏む』 高村薫『マークスの山』 横山秀夫『64』 石田衣良『池袋ウエストゲ…

『西荻夫婦』やまだないと

「一人でいると二人を感じる」 そう書いてあるのを読んで、 「二人でいるともっと一人だ」と感じていた私は、この漫画の、淋しくて悲しくて虚しい感じが好ましいと思いつつ、主人公の言うようには思えないな、と思った。 すうすうとずっと風が吹き続けている…

幡野さんの本(感想のやりとり)

『なんで僕に聞くんだろう。』の感想を知り合いに聞いた。 私はまだその時は読んでいなかったが、視点や捉え方がまったく違っていて、それはそれで面白く感じた。 知り合いの感想は、内容のことではなかった。 「リアルタイムで読むには良い回答者だと思いま…

苦手な絵本

ヨシタケシンスケ氏の絵本や本が苦手だ。 年上の友人から、ヨシタケ氏の本をよくいただく。(ありがたき幸せ) 『思わず考えちゃう』(エッセイ) 『ころべばいいのに』(絵本) …ほかにもあったけれど、今手元にない。 ただ楽しいから、好みだから、もしく…

読みたい本が続々と

高村薫『我らが少女A』 宮部みゆき『さよならの儀式』 梨木香歩『やがて満ちてくる光の』 作家や本の情報をなんにもチェックせずにいたら、いつのまにやら好きな作家さんの本がたくさん出版されてた! 嬉しい限り。 高村薫さんの本だけは見つけ次第買ってい…

今年も夏を生き延びた

夏が苦痛で苦痛で仕方ない。 いつからそうなったのか…たぶん30代半ばころから、気温や日差しの強さや気候・状況の変化についていきづらくなった。 毎年ごとに気温が高くなって、猛暑日が連続するようになったし、 苦手な要因は、自分の体調や体質だけの問題…

#この岩波少年文庫がすごい総選挙

#この岩波少年文庫がすごい総選挙 少し前からTwitterで「#この岩波少年文庫がすごい総選挙」タグのツイートがたくさんあがっているのだけど、 みなさんの思い出深い本たちはもちろんそれぞれで、まだまだ私の知らない本があったことも教えてくれるし、 なに…

ダウンドッグだこれ

※絵柄がちょっと怖いので、閲覧注意?!かもしれません(笑) 『漂流教室』(楳図かずおさん/8巻より) 未来人類と、未来人類になってしまう未来キノコを食べてしまった美川さんたち。 未来人類のアジトである地下鉄の駅構内での様子。 翔ちゃんがほかの生徒…

ふむふむおもしろそう

なにこの本、おもしろそう…と図書館で喰いつき気味に手に取った『2時間ドラマ 40年の軌跡』(大野 茂さん著作・東京ニュース通信社・2018/4/30発行) こんな本あるんや…とページをめくると「はじめに」で著者がこの本を書こうと思われた理由が3つ書かれ…

積ん読は幸せのかたまり

最近、本が読めてない。 というよりも、本を買えない。節約だ。 図書館に行こう。なんでもよくはないけども、とりあえず読むのだ。とりあえず、というのは違うかな…。本に失礼かな。この焦っているような気持ちを何とかする方が先だ。 「積ん読」ってありま…

HSP本みっけ!

私の大切な友人に、感性が非常に豊かで、心のあたたかな優しい女性がいます。この漫画を読んだとき、まさに彼女のようだ!と感じました。 『タカコさん』(新久千映さん作/徳間書店) 人より少し耳がいいタカコさん。小さくてかすかな音や気配を感じ取ること…

『チュンまんが』!フサ!

待ってましたー! 駅近くの本屋では配本自体がなく、移動した先の本屋では1冊のみの入荷…! でもようやく手に入ったー(^^) 『チュンまんが』dollyさん著(kadokawa) えんぴつっぽい線が的確でとてもうまいと思う。 チュンの表情の変化をこまかく描けるって…

奥田英朗さん→本城直希さん→大友克洋さん→高野文子さん

ひさしぶりに手に取った、奥田英朗さんの本! あの精神科医のシリーズがものすごく面白くて次々読んだことを思い出した。(でも内容をぜんぜん覚えてない…このポンコツ記憶力よ…) この家シリーズも、表紙の写真が印象的で好きなので気になっていた。 表紙の…

よく思われたいのではなく、正しく理解されたい

梨木香歩さんの文章が好きだ。 この方の文章は「森」のようなイメージだ。 森の中の湖面のようにしんと静かでほの暗く、森の中の落ち葉が堆積した土のように豊かで深い。 私のこの精神を、受け入れてくれる、と感じる。 私のこの、ごちゃごちゃとした面倒な…

平気平気!

twitterで知った「耐え子の日常」(書籍発売されてます!)、あまりの面白さに過去をたどって読み、同僚や周りのキャラクターに怖気づきつつすっかり「OL耐え子」のファンです。 twitterのアドレスをどうやって貼り付けるのかわからないので紹介が不十分です…

『心が弱ったときのツボストレッチ』

『心が弱ったときのツボストレッチ』 なんかおもしろそうだったので買いました。 メンタルの不調に? どういうこと? と思って見ると、 ⚫︎イライラ ⚫︎不安 ⚫︎緊張 ⚫︎眠れない といった「ストレスといえば」的なものの他に、 ⚫︎さみしい ⚫︎むなしい ⚫︎余裕が…

かこさとしさん

絵本作家の加古里子(かこさとし)さんが亡くなりました。 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180507-00010005-huffpost-soci http://kakosatoshi.jp/news/2018年5月7日-お知らせ/ 幼い頃に出会って、40歳を過ぎてもたまに手に取る加古さんの本たち。最…

オンリーワンにもならなくてもいい

“世界に一つだけの花” 歌詞 NO.1にならなくてもいいもともと特別なOnly one という箇所の「もともと」を、今の今まで「もっともっと」だと思ってました〜恥ずかしい。 さて本題です。 人はひとりひとり違って当たり前だから、人と比べたりせず、自分が今でき…

夢野久作『ドグラ・マグラ』

今日は好きな本の話です。 夢野久作『ドグラ・マグラ』をご存知でしょうか。 今から20年ほど前の高校生の頃に、三一書房版の夢野久作全集をひと月に一冊ずつ買って揃えていくことがとても楽しみでした。 筆者の作品はほかにもたくさんありますが、幻想文学だ…

楳図さんおめでとうございます!

楳図かずお大先生が、フランスでの国際漫画フェスティバル「遺産部門」で受賞! 受賞作品は『わたしは慎吾』 内容もさることながら、この作品は「扉絵」が美しいんです。楳図漫画が美しいって? 恐い絵のイメージが先行してると思いますが、楳図さんが描く女…

あのころの自分と

2012年に亡くなったニュージーランドの児童文学作家マーガレット・マーヒー。 学生時代、授業で毎週読書レポートを提出する課題がありました。厳しい英米児童文学専門の教授に唯一そのレポートを褒められたのが、マーヒーの『足音がやってくる』でした。 私…

スクラッチアートの本

けずってスクラッチアート! 小学生のころ、画用紙をクレパスを使っていろんな色で塗りつぶし、その上から全面を黒のクレパスで塗りつぶし、そうして上に絵を描いたなぁ!と思い出しました。 表面の黒が削られて、中からきれいな色が覗いて、どんな色が出て…

「固い・硬い・堅い」文章

本を持っておく、ということは贅沢なことだなぁと思います。それは単行本だけでなく、文庫本やムック本や新聞であっても、置くスペースや購入するお金がなければできないのですから。 電子書籍にはいまだなじめず抵抗があります。本はその手触りや重み、フォ…

本屋に泊まる

こんにちは。 この間、「ジュンク堂に泊まる」っていうイベント企画があったのです。東京・池袋のジュンク堂がそんな募集をしたのです。そのニュースを見た時、「うわぁ〜うらやましい〜」と目玉と心臓が飛び出るような思いでした。 「本屋に泊まる」なんて…

推理小説の楽しみ方

こんにちは。 突然ですが、推理小説は読みますか? 私は昔から読むとすれば推理小説、ミステリー、探偵小説、でした。 日本の私小説、いわゆる「文学もの」は読むには読めど、中途半端な知識しかありません。海外ものやノンフィクション、果ては哲学やらなん…

「言葉」の危うさ/「言葉」での共有

こんにちは。今日は「言葉」についてです。 先日オススメした穂村 弘氏のエッセイにこんな文章がありました。 それが善意や励ましの気持ちからであっても、誰かの心に「言葉」を贈るのはこわいことだと改めて感じた。音楽や絵画と違って、「言葉」は意味から…

穂村 弘と岸本佐知子<意識しないズレを意識させる作家>

こんにちは。今日は好きな作家の話です。 穂村 弘 氏と、岸本 佐知子 氏。 ふたりは、歌人と、翻訳家・小説家です。このふたりの「エッセイ」を読んだことはありますか? ほむほむ(穂村氏はこう呼ばれているらしい)の本業である、歌集や短歌評論も一応読ん…

感じやすい方におすすめの本

こんにちは。今日は本の話です。 『「普通がいい」という病』泉谷閑示(講談社現代新書) “病”だなんてちょっとものものしいタイトルですね。精神科医の書いた本だといえば、よりものものしく感じられるかもしれませんね。(帯にも「注意:人生を変えたくな…

緊迫感ある人

こんにちは。今日は本の話です。 河合隼雄氏について書かれた本です。 河合隼雄氏が書いた本は、すべてではないですが、見つけたら読む、忘れたら読む、を繰り返してきました。エッセイのような軽めの本でも、河合氏の書いたものならば未知の世界を見せてく…

生きた声

こんにちは。 今日は本と歌の話です。 先日エレファントカシマシ・宮本浩次さんの言葉たちを集めた『宮本語録集』を読みました。 生きた声だなぁと感じました。 文脈なく、言葉だけをポンと載せているので、意味を追ってしまうと理解不能です。しかしそれで…